Mayaのユーザーインターフェイスを変更する方法は2つあります。
①環境変数で変更する方法
②バッチファイルで指定の言語で起動する方法
環境変数で変更
※権限に制限がかかっている場合は環境変数を変更できない場合があります。その際はバッチファイルで起動する方法を使ってみて下さい。
- 環境変数のウィンドウを開く(方法は2つあります)
方法1)スタートメニュー(Windowsマーク)> [システム環境変数]と検索 >システム環境変数の編集
方法2)スタートメニュー(Windowsマーク)> 設定 > システム > 詳細情報 > システムの詳細設定
(コントロールパネル> システム > 詳細情報 > システムの詳細設定でも同じです。)
- 環境変数のウィンドウで設定
開い環境設定ウィンドウで
詳細設定 > 環境変数 > 新規 > 下記の変数名と変数値を入力 > OK
変数名 | MAYA_UI_LANGUAGE |
英語にしたい時の変数値 | en_US |
日本語にしたい時の変数値 | ja_JP |
バッチで指定の言語で起動する
環境変数でUI言語を変更する方法は一般的ですが、会社によっては個人で勝手に変更できないようになっていることがあります。
システム担当の方に問い合わせて、ログアウトして設定してもらって、、、という感じで手間がかかってしまう時はバッチでUI言語を指定してMaya起動を起動するという手もあります。
- メモ帳などを開き以下を記入
英語にしたい時
SET MAYA_UI_LANGUAGE=en_US
"C:¥Program Files¥Autodesk¥Maya2022¥bin¥maya.exe"
日本語にしたい時
SET MAYA_UI_LANGUAGE=ja_JP
"C:¥Program Files¥Autodesk¥Maya2022¥bin¥maya.exe"
Mayaのインストール先をデフォルトから変えている場合は2行目を.exeのある場所に変更してください。
Mayaのバージョンも使用している物に変更が必要です。上記はMaya2022を例にしています。
- お好みの名前でメモ帳を保存
- 保存したメモ帳の.txtを.batに変更
拡張子を.batに変更した際に警告が出ますが[はい]をクリックして、メモ帳からバッチファイルに変更します。
これで作成したバッチファイルをダブルクリックすると、指定した言語UIのMayaが起動します。
注意点
シェルフについて
シェルフは日本語と英語で別のフォルダから読んでいるので言語を切り替えた際にフォルダをコピーする必要があります。
英語から日本語に変更した場合は、
C:\Users*\Documents\maya\20** のprefs, presets, scriptsフォルダを
C:\Users*\Documents\maya\20**\ja_JP にコピーします。
日本語から英語に変更した場合はこの逆です。
ショートカットやマーキングメニューなどが来ない場合は設定を保存して、別言語のほうで保存したものを読み込んでください。
すでにあるシーンをダブルクリックで開く(非推奨)
基本的にダブルクリックで開くより、Mayaを起動して、シーンを読みなおす方法が推奨されています。
理由は、プロジェクトごとに指定されたバージョンや設定がされたMayaを使用する必要があるため、ダブルクリックで別のMayaが起動してしまい、それを間違って使用してしまうことを防ぐためです。
起動するMayaを指定することはできますが、頻繁にそれを設定するより、確実に使いたいMayaを起動して、シーンを読みなおす方が確実でなんだかんだ楽だと思います。
それを踏まえたうえでどうしてもダブルクリックで起動したい、そして言語も指定したい場合は、バッチではなく環境設定で言語を設定する方法をお勧めします。
プロパティからプログラム: の[変更]で、バッチを選択してあげることでもできるようになりますが、ダブルクリックで起動している人が周りにもいないため何か不都合があるかどうかまでは把握していません。
.maと.mbそれぞれに設定することになります(.mbのプロパティのプログラムを変更した場合、.mbをダブルクリックしたときに開くプログラムを設定するという意味です)。