CVs(頂点座標)とは
頂点を移動することで、CVsに値が入ります。頂点の移動値という認識です。

オブジェクトモードで移動した場合は値に影響はありません。
CVs 値を0にすると頂点を移動する前の形状に戻ります。
球などのプリミティブやOBJで読み込んだメッシュは全頂点0になっています。

CVs(頂点座標)値を0にする理由
特にキャラクターはCVs値0が必須です。アニメーションさせた際に予期せぬ形状になる原因となるからです。
キャラクターでなくてもエフェクト時に影響が出たり、エラーの原因になる可能性もありますので、理由がない限り全てのモデルで CVs値0にしておくことをお勧めします。
時々、指定された形状で CVs値0にしておいて、そこからの移動値は残しておいてほしいという要望があったりもしますが、それは稀だと思います。私は初めてのクライアント様とお仕事する際は念のため確認しています。
フリーズをかける際の注意点
・フリーズをかけても CVs 値を0にすることはできない
モデリングが終了し、納品やパブリッシュする際に皆さんフリーズ(Modify > Freeze Transformations)をすると思いますが、それで CVs値0 にすることはできません。
例外として、プリミティブを作成 > 頂点編集 > メッシュ移動 > フリーズすると0にすることができるのですが、複雑な作業をしているとできなくなります。
一度デフォームを使用したメッシュやインポートしているものなどは、TranslateXYZに数値が入っている状態でフリーズするとTranslateXYZに数値が CVs値 に変換され、 CVs値0 にすることはできません。
このように例外はありますが、基本的にフリーズではできないと認識しておいたほうが対応がいいと思います。
CVs(頂点座標)値を0にするには
方法は以下の3つのどれかになるかと思います。
- 会社のインハウスツールを使用する
多くの会社では、CVs値など不要なものや、エラーの原因になるものはインハウスツールで消せるような仕組みになっていると思いますので、会社勤めの方はこの方法が多いかと思います。
- MelやPythonを使用する
自分で書いたり、人に頼んだり、無料公開されているものを使用するなど。
- デフォーマーをかけてヒストリ削除する
ツールなどを用意しなくてもデフォルト機能でできる一番簡単な方法です。一度に扱うモデル数が多い場合は少し辛いかもしれません。お勧めデフォーマー: Lattice (Deform > Lattice)